Kinectによる3Dスキャンの実践

暇があるので久々にKinectの3Dスキャンをおこなってみた。
本当はアメコミのスポーンフィギュアなんぞをスキャンしたいのだが、、、しょせんはKinect、ショートレンジは反応すらしないので比較的大きな物体を50~60センチ以上の距離をとってスキャンしなければならない。
しかたがないので、とりあえず自分の上半身でも撮ておくことにした。
椅子に座りクルクルと回りながらスキャンを開始、めんどくさいので一発で完了とする。
どのみち修正作業で調整を加えるので完成度は無理して上げてもあまり意味はない(過去の試験で実証済み)。

Kinect_01

下から首の皮膚が、顎の内側に入り込み、顎に小さな穴を開け貫通している・・・


 
痛々しい・・・Kinectスキャンはこういった箇所の修正作業が要となってくる。
 
Kinect_03

肩に小さな穴が開いていたのだが、その断面を見ると内部はアリの巣のように広がっていた(画面右側が内部)


Kinect_04

胴体全体が厚みを持っている、面倒だがこれは内面を削除し蓋をしなければならない。
また、液体が飛び散ったようなバリも取り除く必要がある


 
現状、データとして困った状態のスキャンデータ、ZBrushでは修正しにくいのでSoftimageにデータを移行し修正をおこなっていくことにする。
 
SI_01

低いクオリティーのくせに無駄にデータは重い、部分的に切り出し深く開いた穴を消去し塞いでいく。
今作業しているのは肘の陥没し深く穴の開いてしまっている箇所


 
この他のアリの巣のような内部で広がっている穴や胴体の内面も削除し適当に塞いでおく。
※塞ぐ作業はZBrushでやった方が簡単かもしれない。
 
ZBrush_01

先程Softimageで修正した箇所をZBrushに移行し形状を整える。
上画面は先程の肘部分、欠損していた形状はスカルプトで再建した


ZBrush_02

ZBrushによるスカルプトで適度に形状が整った状態


 
今回のスキャニング時、髪の毛は後で厄介なことになるためオールバックとしている。
※後々別アプリ等でHairを使用する場合にも前髪はかき上げておくのが良策。
 
ZBrush_03

ZBrush上で帽子と椅子の背もたれを作成。メガネはSoftimageで作成をした物を持ってきた


ZBrush_04

テクスチャーはiPhon5Sで撮影したものをZBrushのスポットライトでペイントした


 
ここまでの作業は2日間程度。
現状のKinectではこれが限界かな、、、XboxOneに同梱される新型Kinectなら性能が高いらしいからもっと精度のあるスキャニングが可能になると思うのだが・・・
 
 
 

告知バナーGifバージョン(10sec,8fps)