リアルサイズの人体を3Dプリントするプロジェクト「実物大フィギュアの制作」⑥ ~頭部と胴体(前後)の3つの結合し全身の仮組までをおこなう

本体ともいえる胴体は、頭部と胴体部から成り。頭部は鎖骨から上、胴体部は前後で分離されている計3ピースで出力されている。今回のモデルではそれらを結合し、1つの塊として仕上げていく。

今回も大型出力独特の誤差によって生じた部分を矯正しながらの結合工程となってしまった。
技術的には誤差を少なくしていく方法はあるものと考えるが、無駄に補強を入れたりサポートを増やしてガチガチにビルドプレートから下方までを固めるよりも、ある程度力を入れれば変形する程度にシンプル出力し、結合時にはチリを力業で合わせながらUVレジンで接着していく方がよいかと考えている。


全パーツを集結🎉、「仮組」をおこなう

パーツが全て用意できたため、ここで一旦仮組をしてバランスをみることにする。
X に出した全身写真は3枚の撮影画像を合成したもので、少々パースが付き過ぎてしまい不格好なスタイルとなってしまった(大き過ぎてフレームに収まらない)。
今回は初のリアルサイズ全身の出力ということでポーズはオーソドックスな直立状態とした。これならば、手足だけを少し変えて出力して取り付け「接客のボーズ」や、少し「モデル立ち」しているようなものへと変更できるので、頭部胴体を再出力しなくても様々なバリエーション展開を試すことが可能になる。…正直なところをいうと「直立は場所をとらない」という作業部屋の都合もあった。
将来的には頭部も分離し、頭部、胴体、両腕、両足の6ピース構成にしたいと計画している。今後もパーツで分離するタイプとするのは、衣装問題があるため。カチカチのボディーなためパーツで分かれていないと衣装を着せられないためだ。