今回はいよいよ目指す最終スケールでの出力をしていきたいと思います。
出力回数は2回で、パーツとしてはギターを持った上半身、足を組んだ下半身、椅子の3つに分けていこうと考えています。
まずは上半身からですが、やっぱり今回もまた出力をしてみるとミスが目立ちますね。。。
ギターの弦は工夫の甲斐あって上手く出ているようです、ギター本体の丸窓の中もサポートが入らないでも出力時に剛性が出るよう細工をしてのでスッキリ空洞ができてくれています。
次に下半身と椅子の出力するのですが、その間に上半身を補修してしまうことにします。
上半身の補修
まず腕の積層剥がれをくっつけていきます。
プラットホームから出力したものを剥がす際に出たレジンを使用し、レジンによる瞬間接着をおこなっていきます。
私はこんな時のためにトレイの上でプラットホームから剥がし、その時に出たレジンを接着&補修パテとして保存しています。UVレジンなので暗所で保管しておけば硬化することはありません。
“つまようじ”や”割りばし”などの先にレジンを付け、使用したい場所に塗っていきます。
練り終わったらUVライトを当てて硬化させるのですが、一瞬で硬化するので指などにレジンが付いていないか注意しなければいけません。下手をするとパーツに指がくっ付いて離れなくなってしまいます。
UVレジンが皮膚に付いた状態でUVライトが当たると、非常に熱く感じます。特に水滴状になってついていた場合は危険です!。
簡単に一瞬で接着完了。原材料で接着できるので、できた隙間を埋めるパテとしても使用できます。通常のパテと違い硬化に時間が掛かりませんのでとても便利です。
「出力後レジンタンクに余ったレジンはボトルに戻し、作業時に出たレジンは必ずトレイ等に溜めて取っておく」
これ大事です。
次に右手ですが、これは切除して新たに出力した物を取り付けるしかないものと考えます。
まず、ニッパーで亀裂が本体側の腕に発生しないよう注意しながら砕いていき、残った部分はデザインナイフ等で削り取ってしまいます。
下半身、やっぱりあなたもですか・・・
やはり上半身同様に同じような個所に積層剥がれが発生しています。。。
気に入らなかった頭部と、念のために両手も追加で出力していました。
頭部のヒゲの部分が上手く出力されておらずエポキシパテで補修していたのですが、できが良くないので出力しなおしたものに差し替えることにしました。
ニッパーで不要になった部分を砕いていきます。
エリに近い部分はエリに亀裂が入らないよう細心の注意しながらニッパーで砕いていきます。ある程度砕き終えたらデザインナイフで不要な部分を削り取り、頭部のパーツがハマるよう調整します。
適当に処理したのですが思いのほか上手くフィッティングが完了しました。
椅子の足は無残にも左の2本が共の未成型でした・・・
仕方がないのでゴミとして出るサポートを使用して足を作ることにします。椅子の足に適した大きさのサポートにレジンを塗りUVライトを当て硬化させます、この手順を数回繰り返し板状整形。後はデザインナイフで削りヤスリで整え椅子本体に、UVレジンで接着を試みました。
座面の下も積層が乱れているのでヤスリで削って均してみることにします。
ヤスリ掛けは水掛けが一番です。削ったもので目が詰まらないため、快適に削っていくことができます。
足も再生し、座面下もほぼ問題ない状態にりました。
何とか形になりました。
左が前回の物で、右が今回出力をしたものになります。
まだ頭部やチョッとした箇所が気になります、、、もう少し調整が必用なようです。